センター試験とは
独立行政法人「大学人試センター」によって実施される基礎学力判定のための試験です。 国公立大では、例外を除きセンター試験が一次試験となり、6教科28科目(2009年度)の中から、大学が指定する科目を受験することになります。
また、私立大でもこのセンター試験を利用でき、09年度に利用する私立大は令体の8割以上にも及び、大学の独自試験の募集方式と募集人員を分けてセンター方式として利用している人学が多くなっています。 ちなみに、04年度から短大も利用可となり、09年度には約160の短大が利用する予定です。
いずれにせよ、各大学が自由に教科・科日を組み合わせ、必要に応じてもともとの配点を圧縮したりして利用しているので、早めに各大学の利用方法を確認しておくことが必要です。
実施についての詳細は08年7月末までに発表される予定ですが、08年度とほぼ同様の形式です。 例年の日程から出願までのおおまかな流れを確認しておきます。
募集要項・願書にあたる「受験案内」は、9月からセンター試験を利用する大学などで配付されます。出願期間は、試験実施日よりかなり早い10月初旬から中旬になります。現役生については高等学校などの在籍校から一括して、既卒生などについては各個人での、それぞれ出願となります。いずれも出願に先立ち検定料の納付が必要になります。
出願時には受験生当人が、受験科目数を3教科以上か2教科以下かを選択することになっています。
2教科以下で出願して、3教科以上に変えてもらうなどの変更はできないので、十分に検討し注意しましょう。
受験上の注意
センター試験の解答はすべてマークシート式なので、マーク漏れや二重マークといったミスは致命的になります。たとえその問題が解けても、解答欄に正確にマークしていないと不。正解とされてしまいます。
また、受験番号はもちろん、例えば数学I・Aを選択するのに、誤って数学Iを選択したりマークシートには数学I・Aとマークして数学Iを解答したりといった選択科目欄のマークミスはO点になるほか、マーク漏れは、必須科目を受験していない扱いになってしまうので、こうしたケアレスミスのないよう十分注意をしましょう。
選択科目欄のマークミス防止のために、マークシートの形式にも工夫が施されています。とはいえ一生懸命に勉強してきたのに、そんなつまらないミスで第一志望の大学を受験できなくなったりするのですから、自分で十分に注意する必要があります。 そのためには、時間配分のシミュレーションと共に、模試や問題集でマーク式の解答に慣れておくことが有効です。そうして、本番で実力を出し切れるようにしておきましょう。
リスニングテスト対策
2006年度から[英語]に30分間のリスニングテストが導入されています。筆記試験の80分とは別枠で実施され、ICプレーヤー(個別音源機器)を用い、原則として英語受験者全員に課されます。この成績が及ぼす合否判定への度合いについては、大学によって扱いが異なるので、志望大学それぞれに確認をしておく必要があります。
問題量は、08年度については前年度より増加し、内容把握が複雑になって、難易度も高くなりました。その結果、得点率が60%を切り、平均点は過去3回のリスニングテストで最低となりました。 ICプレーヤーについては毎年、故障などによるトラブルが生じ、大学入試センターでも機器の改善などを図ってきましたが、08年度も全国で175人が再開テストを受験することになりました。
リスニングテストの難易度は、過去3回の実施でほぼ予測できるようになってきましたが、出題形式や分量などは今後変更されるということも念頭におき、対策をしっかりと立てておく必要があります。 また、ICプレーヤーは自由に持ち帰れるので、高校などではOB・OGが実際に使ったものを保管している場合もあります。機会があればぜひ、実物を触ったり試聴したりしてみて、不安を解消することをおすすめします。
合格のために
センター試験の総合点の平均点は、当然その年の問題の難易度によって上下しますが、この平均点は、おおまかにいうと得点率にして60%弱程度が例年の全国平均になります。 2008年度のセンター試験では国語、数学I・A、地理B、現代社会などの平均点がアップしました。その結果、文系6教科7科目、理系5教科7科目の総合点(900点満点)は、データネット実行委員会(駿台予備学校、ベネッセコーポレーション)の推定によると、文系で約12点、理系で約24点アップしています。
つまり、首尾よく得点を稼げたと感じた受験生か多かった結果といえます。平均点については、今後も年度によってアップダウンが起きるものです。単に自己採点だけで、できた・できないと判断せず、全国の受験生の中での自分の位置を冷静に確認して出願校決定につなげてほしいものです。 目標とされる得点は、目指す大学によって異なりますが、難関国公立大では80〜90%程度の得点率が必要になります。
出題の内容・レペルが高等学校で学ぶ基礎事項を中心としたものなので、合格のためにはそれ相応の高得点が必要になるといえるでしょう。 その得点をあげるには、基礎事項を確実に定着させるための地道な努力と、出題形式のマーク解答に慣れるようにする実戦演習が最も大切になります。
国公立大入試
続いて、国公立大の入試について確認していきましょう。私立大専願の人も、現状を知っておくことで、併願についての参考になるかもしれません。
入試のしくみ
センター試験が終わると、1月下旬から2月上旬にかけ国公立大の出願期間を迎えます。センター試験の自己採点の結果を見て検討することになります。
国公立大の場合、出願は前期日程で試験を実施する大学・学部から1校、後期日程で試験を実施する大学・学部から1校、さらに公立大の中期日程の試験を実施する大学・学部から1校の出願・受験が可能です。 国公立大の中には、難関大を中心に、二段階選抜という「門前払い」制度を採用している大学もあります。二段階選抜を実施する場合は各大学が募集要項でその内容を予告します。
出願者が募集人員に対して大学の決めた基準の倍率を超えたときに行う場合と、出願者のセンター試験の得点が一定基準に達していないときに行う場合があります。 前期試験は、例年2月25日から実施され、3月10日までに合格発表されます。
合格者の入学手続期間は3月15日までで、手続を終えた時点で3月12日から始まる後期日程での合格資格がなくなります。中期日程は、試験が3月8日から始まり、発表は後期日程とほぼ同時期の3月20日から、入学手続が中・後期とも3月27日までです。両方の日程で受験した場合は、それぞれの結果を見てから手続できることになっています。
新たな動き
現在、ほとんどの大学が前期・後期の分離・分割方式を採っています。ところが、募集人員は前期偏重になっており、後期の試験科目は論文や総合問題など得点予想のしにくい科目を課す場合が多いのが現状です。
その実情から、複数の受験機会があるとはいうものの実質的には前期日程での出願校を第一志望とし、後期日程は敗者復活あるいは滑り止めと考えて出願するケースが目立っています。 この現状をふまえ国立大学協会では、従来の分離・分割方式の学生募集を弾力化し、AO入試や推薦入試などの受験機会を設けることを条件に2006年度から学生募集を前期日程だけにすることを認めました。 08年度には、難関大となる東京大、京都大、東北大、東京工業大、神戸大、九州大などの一部の学部で、名古屋大では全学部で、それぞれ後期日程を廃止しています。
また、東京大でも後期日程を存続させた理科三類以外の科類で、それまでの後期募集人員の324人を100人に削減(224人は前期募集人員に加算)したうえで全科類を一本化して募集し、入学手続の際に進学科類を登録することになりました。この変更は来京大にとどまらず、他の難関大の動向にも大きな影響を与えています。
09年度入試では、京都大が全学部で前期日程一本化となり、一橋大では商学部で後期日程を廃止し、法学部、社会学部でも後期募集人員が削減されます。さらに東北大文学部、九州大教育学部、医学部保健学科でも後期日程が廃止となります。このように、難関国立大の前期一本化への流れは加速する状況となっています。
中期日程は公立の一部の大学に限られ、入試科目もいわゆるアラカルト(センター試験の科目が4教科以下)方式を採る大学も増えています。後期とのダブル合格も可能なことから、例年多数の志願者が集まり、激化しています。
2008年度入試の傾向
(2008年2月6日の国公立大学出願締切日15時現在 センター試験の平均点アップと国公立大志向の高まりが影響し、国公立大の個別学力試験志願者数は前年同時期に比べて1.7%増加しています。日程別では、前期日程の1.2%増に対し、後期日程は1.5%増とわずかに上回っており、後期募集人員が4.5%も減少した影響は見られません。また、公立大の中期日程は8.3%増と大きく伸びています。
●学部・学科系統別の出願状況
まず、募集人員の変化が少ない前期日程の状況です。
文系では就職状況の好調を受け、前年に引き続き経済・商学部系に人気が集まっているのに対し、文・人文学部系、法学部系はそれぞれ志願者数を減らしています。
理系では、理・工学部系、農・水産学部系への出願が増加、薬学部系、看護・保健学部系はほぼ前年並みでした。また、医・歯学部系は歯学部が10%近い人幅な減少でしたが、医学部はほぼ前年並みでした。そして、教育学部系は激しく減少しており、教育を取り巻く厳しい社会状況の影響が見受けられます。 次に、後期日程ですが、全体で募集人員が4.5%減少しており、特に医・歯学部系に至っては14.1%減と際立っています。そのような状況の中、各系統で明暗が分かれています。
文系では、法学部系が、後期募集人員減少率に比例して志願者数を激しく減らしているのに対し、経済・商学部系は前期同様に人気が高く、募集人員減少にもかかわらず志願者数を増やしています。また理系では、募集人員減少がわずかな農・水産学部系が、志願者数を増やしています。
そして、頭に述べた医・歯学部系は、募集人員減少率の割に志願者数の減少は約2%と踏みとどまっており、結果的には競争が激化しているといえます。難関大の後期日程廃止が相次ぎ、志望動向にも大きな変化がありましたが、翌09年度入試でもこの流れは続いています。
国立大学のセンター試験5(6)教科7科日化もようやく定着した感がありますが、一部の大学・学部では科目数を再び削減しようという動きもあります。遅くとも08年7月末までには正式に発表されますので、必ずチェックしておきましょう。
私立大学入試
受験人口の減少期にあって、私立大でも生き残りをかけた様々な改革が検討されています。
入試のしくみ
私立大の入試は、入試日程や選抜方法を各大学が独自に設定しているので、いろいろな呼称と共に、方式も様々存在します。ただしいずれも、より優秀な学生を多く集めるために検討・導入されたもので、大学によっては毎年見直すため、制度自体も頻繁に変更しています。
いわゆる一般方式(大学独自人試)に対してセンター試験を利用したセンター方式、あるいはそれらを併用するもの、また入試科目のパターンを複数設定し「A方式」「B方式」などの名称をつけたもの、試験日を複数設定し自由に選択あるいは併願のできるもの、得意科目あるいは高得点の科目にウエイトを置いてくれるもの、特定の日に全学部の入試を一度に実施する全学部統一日程など、その名称と内容は大学により多岐にわたるので、詳細は各大学の募集要項で確認するしかありません。 また、一般入試に先立ち行われる推薦やAO入試にも様々なものがあります。
私立大の推薦入試は募集定員の50%までを選抜できることになっており、AO入試はこれに含まれないことから、大学によっては一般人試からこれらの入試に募集人員をシフトする動きが出ています。
2008年度入試の傾向
08年度私立大入試も国公立大と同様、センター試験平均点アップの影響を大きく受けそうです。2月上旬時点の集計では、センター方式の志願者数が前年対比で4%増加しているのに対し、一般方式は4%減少しており、全体では微減といった状況です。
これは、センター試験で高得点を確保できた受験生か多く、一般方式よりも受験対策の負担が少なく、受験料も安価なセンター方式に出願したため、一般方式の併願校数が絞られた、と考えられます。また、国公立大との併願者が、センター試験結果を見て、私立大の併願校数を絞った可能性もあります。・学部・学科別出願状況 学部系統別の出願状況を見てみると、文系では、国公立大とほぼ同様の傾向が見られます。
法学部系の志願者数は減少傾向で、特に法律の志願者数が減っています。逆に経済・商学部系では、経営・商を中心に上位の大学で国公立大併願者の流人があったようで、志願者数の増加が目立っています。
理系では、農・水産学部系は国公立大学と同様に志願者数が増加していますが、理・工学部系の志願者数は減少しています。特に学科別にみると、機械、電気・電子・通信など募集人員の多い学科での減少が目立ちます。もともと国公立大志向か強い系統ということもあり、上位の大学では国公立大併願者の流入などでかろうじて増加していますが、下位の大学は激減し、「二極化」がいっそう鮮明になっています。
また、医・歯学部系では歯学部系が不人気で大きく減少し医はほぼ前年並み、看護・保健学部系では看護の志願者数増が目立ちます。そして、全体では前年並みを保っている薬学部系も、下位大学の志願者数誠によって「二極化」が顕著になっています。
2009年度入試に向けて
センター試験利用の私立大
私立大のセンター試験利用は年々拡大しており、2009年度も旭川大、藤女子大、東京歯科大、日本獣医生命科学大、健康科学大、愛知医科大、東大阪大、関西福祉大、西九州大の9大学13学部が新たに加わります。すでに利用している大学で利用学部を増やすのが青山学院大、日本大、明治大、早稲田大、朝日大、同志社大、福岡大の7大学9学部となっています。現段階での09年度の利用私立大学・学部数は476大学1338学部(08年度は466大学1316学部)となっており、全私立大の約82%を占めています。
大学の合併や共同学部の設置
2008年度に、私立大最難関校の一つである慶応義塾大と、伝統のある薬学系単科大学の共立薬科大学が合併されました。引き続き09年度には、関西学院大と聖和大との合併が行われます。 このような難関私立大と特色ある単科大学との合併は、周辺大学を含めた難易度変動に大きな影響を与えます。
さらに、10年度には関西大、大阪医科大、大阪薬科大が、全国初の「共同学部」として生命科学系の新学部を設置するとの発表もありました。今後は大学ごとの改革に加え、複数の大学を巻き込んだ改革の動きがますます強まるものと思われ、常に最新の入試情報に注意を払っていく必要があります。
09年度の私立大入試全体については前述の通り、センター試験利用のさらなる拡大、継続する学部学科の新設・増設や改組・改称といった状況が続きますが、受験人口の減少は否めず志願者数は減少していくことが予想されます。
当然その状況下で、多くの志願者を集めてレペルをキープする大学と、志願者が集まらず全入あるいは定員割れを余儀なくされる大学が出てくるでしょう。こうした難易度の二極化か進む中で、受験生は「目的に合わせた大学選び」をすることが、肝心。
*駿台監修大学ガイドより抜粋
全国の大学パンフレットは貴重な情報源です。国立大学だけでなく
有名私立大学のパンフレットの活用で情報を得ることも大切です。
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全国現役合格者の3.7人に1人が進研ゼミ出身者。
約7割以上の人が部活と両立しながら、
塾・予備校に通わず第一志望校へ合格。
Z会員大学合格シェア 東大50.1%・京大42.3%(2007年実績)
早稲田大学4,756人、慶応大学3,109人など私大合格実績も抜群。
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センタ試験とは